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※当事務局には医師は常駐しておりませんので、ご病状や治療、お薬に関するご質問・ご相談には 対応することができません。また、医師や病院の紹介は行っておりませんので、ご了承ください。
松原病院 すみれ台デイケア「りらいふ」松森大さん(CP)が対応。2023年6月9日、10時30分から。
松原病院は昭和2年に開設された歴史ある病院であるが、デイケア施設であるすみれ台デイケアの歴史は、1995年に開始され、現在4つのコース(一般、アルコール、若年層そしてリワーク)があり、デイケア・デイナイトケア・ショートケアで実施している。デイケアのスタッフは9名(看護3、OT2、MHSW3、心理1)。
リワークプログラムを提供する「りらいふ」は2010年から開始している。
リワークプログラムに関して、2010年以来の延べ登録者数は241名、2020~2023年の平均在籍期間5か月、利用者は原則就労経験のある人で、外部主治医の利用者も受け入れているが、デイケアには担当医がいる体制をとっている。ここ最近は利用期間が短い人が多く3か月以内の人が多い。
主には主治医経由で利用者が紹介されてくる。会社上司や産業保健のスタッフとの連携は多いが、産業医とは直接的な連携はとれていない。
利用者の主な職業は会社員・公務員・医療従事者・教員、主に金沢市や周辺の市町村在住の方。担当スタッフは他のコースと兼務であるが3名(CP1名、看護2名、常時1~2名)。
りらいふでは「からだメンテナンスコース」(週1回のショートケアからはじめ、デイケア週2回まで、利用期限3年)と「リワークコース」(週3日から5日のデイケア、利用期限1年)の2つのコースを実施していた。利用者の希望に応じて参加の仕方を選ぶことができ、コースの切り替えはいつでも可能。
「からだメンテナンスコース」はリラクゼーションや運動など緩やかに生活リズムを整えていくプログラムが中心となり、「リワークコース」では「からだメンテナンスコース」のプログラムに加えて、グループワーク・CBT・勉強会など再発防止を意図した負荷の高いプログラムにも参加できる。
プログラムは月間スケジュールがあるが、毎週火曜日の「グループワーク」では5つのカテゴリー(①自分を知る、②情報を組み立てる、③コンセンサスを得る、④聞く伝える、⑤協力する)に基づく集団プログラムを行っている。
また、毎週水曜日の「勉強会」では①調子を崩すときのサイン、②状態悪化への対応、③調子を崩さないための工夫など25のテーマから月に3、4つテーマを選び、集団での心理教育や利用者同士の意見交換を行っている。
「個別課題」の時間では自分で課題を設定して自己分析なども行うが、あわせて個人面談を行っている。その他、認知行動療法(CBT)や運動プログラムが用意されている。体育館がデイケア棟の3階にあるため、ヨガやストレッチなどの身体をいたわる運動と、バドミントンやエアロビなどの中強度の運動を天候に関わらずそれぞれ週1回ずつ行うことができる。
りらいふではプログラム・個別面談・ピアサポートを通じて利用者が様々な角度から自分を見つめなおし、これから再発しない自分の在り方、仕事との付き合いかたを見出していくことを大切にしている。
スタッフは日々のアセスメントに力をいれて、その都度面談でフィードバックを行い振り返りを促している。また、利用者自身がプログラムのねらいを把握し、自分の課題を練習しやすいようにするセルフチェックシートなどの工夫もあり。