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※当事務局には医師は常駐しておりませんので、ご病状や治療、お薬に関するご質問・ご相談には 対応することができません。また、医師や病院の紹介は行っておりませんので、ご了承ください。
2023年4月27日(木)15時~
対応していただいたリワークスタッフは、西圭三院長、富永雅孝医師、迫康治主任、濱本美帆氏(心理)、立部なな恵氏(心理)、浅枝庸氏(心理)。
プログラムは平成11年からデイケアのプログラムの一部としてではあるが、リワークプログラムとして独立して実施している。2016年11月に病院の建物の増改築が行われ、リワークプログラムは現在の場所(5部屋+相談室2室)で実施している。デイケア全体としては定員100名の大規模デイケアでスタッフはリワーク専任が決められている。
対象としては、休業中で週3日通所できる回復レベルの方で、第一段階の月・水・金の3日から始め、段階的に5日となる。第一段階での目標は生活リズムの回復・体力の回復・場になれる、ことである。3日が1か月継続後、第2段階では火曜を加えて週4日が1~2か月行うが、その際の目標としてはSSTなどを通じ実際の課題場面の練習・自己理解を深め各自のテーマに取り組む、こととしている。
その後第3段階として木曜(原則デイナイトケア)を加えて週5日を1~2か月続けるが、会議活動を通しての他者との協働・試し出勤も併用しながら復職への準備を行うこととしている。以上のプログラム内容は別紙のとおりである。判定面談が行われる。3か月の利用を目指しているが6か月程度かかる人も多い。デイケアは9時15分開始で16時終了。
他院からの紹介が76%を占め、主治医の変更なしで利用できる。2名の院内の医師が担当医となり定期的に面談している。
平成23年11月からの実績としては、利用者総数は225名(再利用者を含む)、1日平均参加者数は6名、年間利用者数としては20~25名であった。利用者の住所は鹿児島市内が146名と最も多かったが、残りは離島や県内遠方あるいは県外からも来ている。年代では20・30歳代が半分程度で、男性が多く2/3を占める。診断では60%がうつ病、その他の気分障害が35%である。49%が公務員で、教育関係者が14%、医療関係者が9%を占める。
休職回数2回目以上が58%を占めた。過去5年間のプログラム中断者を含む復職達成率は過去5年間でみると73~81%であった。復職1年後の就労継続率は令和2年度で89%、残りは再休職であった。就労継続者に限ってみると休職回数1回目では62%の継続率であり、休職2日目以上では43.9%と比較して高い継続率であった。フォローアップは月1回、土曜にショートケアで実施している。参加者は10人未満である。
特徴としては、個別支援として①担当医が2週に1回面談、②担当スタッフが週1回個別面談、③担当医師とスタッフの打ち合わせを週1回実施していることに加え、主治医や職場との情報を経過報告書・関係者用シート・診断情報提供書などの文書と電話やメールなどに復職過程の共有及び復職後の環境調整を行っている点である。
2011年に鹿児島メンタルヘルス研究所を立ち上げ、産業医活動も行っている。コロナ前には産業医との連携の会も実施していた。