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※当事務局には医師は常駐しておりませんので、ご病状や治療、お薬に関するご質問・ご相談には 対応することができません。また、医師や病院の紹介は行っておりませんので、ご了承ください。
2023年3月24日(金)3時30分~17時
対応していただいた方は中村英樹先生はじめスタッフの方。
2011年に宇治おうばく病院を見学に行った。2012年に精神科病棟の新館建て直しに伴いデイケアが拡充され、併設される形でリワークを始める。藤村医師がリワーク担当であったが順天堂大に移り、精神科全体を統括する中村医師の下で、現在は池田仁医師がリワーク担当医である。
精神科病床は70床あり、スーパー救急が40床、回復期病床が30床(そのうち6床がストレスケア病床だが、現在はコロナ病床となっている。ちかいうちストレスケア病床に戻る)あり、入院からリワークに入る利用者もいる。
現在は10人定員のデイケア、現在の登録数は8人、全員休職中で、転院してもらっている。統合失調症は対象ではない。受け入れ判定面談があり、プログラムの説明を受けて開始される。
ヤンマーが地元で工場もあり工場労働者がいる。企業としては三菱ケミカルもある。他は公務員や教員で、利用者は彦根や米原からも来る。7対3で男性が多い。発達の背景があり不適応を起こした利用者もいる。双極性障害は8人中2名である。
プログラムのステップアップは個人のペースにあわせるが、週2日から始め、2週間ごとに1日増やし、週5日実施。土曜は病院は休診体制で、フォローアップはしていない。利用期間は1年間までとなっている。復職時に人事や上司の面談希望があれば応じている。復職後の通院先は利用者が決めており、元の主治医に戻る場合もある。
利用期間は平均で6か月くらい、3か月~1年の範囲である。2022年に心理職が1名辞め、プログラムは半日になったが、今年のGW明けから以前のデイケアに戻す。
リワークプログラムの説明パンフレットがあり、週間プログラムも示されている。プログラムとしては、NEARやD=MCTなどの認知トレーニング、疾病教育としてセルフマネジメント講座、グループ活動として創作活動、プレゼンテーション、グループミーティングなどを行っている、他に個人プログラム、軽スポーツがある。
来年の1月からの凡そ約1年の間、産休などによるスタッフの減少に伴い、リワークプログラムの枠組みが流動的な状態が続いてしまうこと、特にNEARについては実施できる者がいないため一時的にプログラムが中断することになるとのことであった。