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※当事務局には医師は常駐しておりませんので、ご病状や治療、お薬に関するご質問・ご相談には 対応することができません。また、医師や病院の紹介は行っておりませんので、ご了承ください。
理事長の内海先生、院長の川嶋先生、臨床心理室室長の清瀬さん(心理)、同中村さん(心理)、足立さん(看護)などが一堂に会してくださり、取材を受けていただけた。病院は、緑豊かな森の中にあり、西宮市内から車で30分程度の場所にある。
平成23年に病院でリワーク病棟を開設した。翌年4月にJR西宮駅の近くで内海メンタルクリニックを開院し、認知行動療法を中心としたリワークデイケアを継続している。病棟は3階建て全室個室で、食事は元レストランシェフが作る食事が提供される。ベッド数は30床で凡そ17~18名が入院している。6割が女性である。全国から来るが約半数以上が関西圏、入院期間は2~3か月が多い。
提供されるプログラムはリワークを念頭に置いた認知行動療法(CBT)を中心とした心理社会療法がおこなわれている。訪問時は午後2時半からのプログラムに参加させていただく。入院患者さんを対象に心理師がマインドフルネスを提供していた。
入院は3期に分かれており、①休息し、生活リズムを整える期、②自分のペースを取り戻す期、③紹介元の医療機関や職場との連絡を取る時期、がある。①の時期には「さくらプログラム」というリラクゼーション、生活リズムの立て直しを目標としたプログラムが用意され、陶芸や革細工、有馬温泉での湯治、ヨガ、音楽療法などが用意されている。
第2期にあたる入院後3週間程度から「やまなみプログラム」で困難に対応するトレーニングとスキルの実践を行う。プログラムでは、専門分野のスタッフによる学習プログラムや集団や個別でのCBTなどに参加し、実践を通じてセルフケア力を育む。
また、プレゼンティーイズム検査入院も受け入れている。うつ状態が重症化する前にパフォーマンスを低下させる要因を知るための入院である。海外でもプレゼンティーイズムは問題となっており、その要因を検査で明らかにしようというものである。
遠方からの利用もしやすい検査は木・金・土の2泊3日で行われている。検査は光トポグラフィー検査やWAIS、自記式検査、発達特性に関する神経心理学的検査が20ほど用意されており、ご本人と主治医へのフィードバックシートが作成される。
また、2023年秋からマインドフルネスストレス逓減法が毎週土曜日8回にわたり実施されることになっている。このコース以外にも1日10分からのマインドフルネスプログラム、単発でのオンラインレッスンを受けられるベーシッククラスも用意されている。