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※当事務局には医師は常駐しておりませんので、ご病状や治療、お薬に関するご質問・ご相談には 対応することができません。また、医師や病院の紹介は行っておりませんので、ご了承ください。
2023年4月27日及び翌日の午前と、長時間に亘ってご対応いただいた。対応いただいたのは武井美智子院長、窪田恵子さん(看護師)、福本成子さん(心理師)竹下正浩さん(心理師)他4名の方々。
武井先生は心療内科がご専門で1998年にクリニックを開業した。平成21年に現在の場所に移転し、平成22年からうつ病リワークプログラムを始めている。心療内科医で大学にいたころから軽症のうつはたくさん診ていた。
うつ病リワークプログラムは9時半から12時半のショートケアで続けてきた。その理由は患者の経済的負担が増えるのでデイケアにはなかなかできなかったが、2023年1月から月曜をデイケアにした。
やはりショートケアのみでは内容が過密になりできない部分もあったので、デイケアを今後増やし、さらに効果をあげていきたいと考えている。
外部から紹介されてくる利用者もいる。利用者の職種は25名のうち公務員・教員が8名で、一般の職業の人たちが増えている。月1回アセスメントを個人面談で行っているが、本年4月は25名であった。ショートケア参加者は10人前後である。
プログラムは木曜と日曜以外の週5日で実施されている。SSTはアサーションや傾聴などコミュニケーションに関するもので毎週月曜に3か月1クールで行っている。CBTは水曜のプログラムでクローズドグループで実施しているが、なかなか人気がある。
土曜は様々なグループがある。復職後のフォローアップは、月1回水曜CBTを終わった利用者が集まるプログラムがあり、復職後3か月~1年程度利用している。
フォローアップグループとして、は月1回第3土曜にグループカウンセリングを開催し、復職後の問題を扱っている。
利用者は離島勤務の人もおり、休職となると実家が本土にあるとそこへ戻ってリワークを利用する人もいるが、中にはホテルを借りて通所してくる人もいる。
リワークプログラム参加者のうち、鹿児島市内在住の人は50%くらいで、鹿児島県内や県外から集まっている。特に離島の学校や公務員は現職復帰が原則なので、昔より増えてきている。
休職中の人は50%くらい、残りは求職中・失業中である。年齢的には幅広く、時には定年後の人もいるが、就労経験があれば受け入れている。企業がリワーク実施を求め、受診することもあるが、休める期間がせいぜい1~2か月と短い会社が多い。
双極性障害に関しては、Ⅰ型は精神科に紹介する。Ⅱ型はコントロールが比較的良好であれば、リワーク参加を受け入れている。
平成14年からEAPを別組織で運営しており、その関係で講演を頼まれることもある。復職後の職場は受容的で業務の厳しさは都会とは違う。
またNPO法人でカウンセリングルームも関係施設として運営しており、30分単位でのカウンセリングもリワークプログラムと併用する人もいる。
協会の活動に関して、オンライン研修は遠方であり、また、子育て中のスタッフにはとてもメリットがあると感じている。