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※当事務局には医師は常駐しておりませんので、ご病状や治療、お薬に関するご質問・ご相談には 対応することができません。また、医師や病院の紹介は行っておりませんので、ご了承ください。
2023年3月24日(金)10時~13時
対応していただいた方はリワーク担当臨床心理士の上田直輝さん、中島妃佳里さん、重田淳吾さん、鶴多紀副院長、杉本二郎院長。
リワークプログラム開始は2011年、京都の中心地に位置しており、メンタルクリニック併設のデイケア施設で、ショートケアを午前午後実施する形で、「リワークからすま」とのネーミングで、プログラムを行っている。3名の臨床心理士を中心に、医師や運動トレーナーなど様々なスタッフが関わって運営されている。定員は20名だが午前・午後・リザーブグループを合わせると45人ほどの登録で、午前午後それぞれ平均15名が利用している。
最近は復職ぎりぎりのタイミングでの問い合わせが多いという。通所期間はこの3~4年でみると半年が平均的だが、3か月程度の集中コースを検討しているという。
プログラムはショートケアを午前・午後実施しており、月~金で実施。土はフォローアップを行っている。グループにより段階をあげていくシステムを取っており、まずトライアルグループに入り週3日午後に2週間参加できたらLグループにはいり週3~5日午後に参加しつつ、再発予防のために身につけるべき課題の整理や午前中から動ける生活リズムが整ったら、Jグループと呼ばれる午前のプログラムに週3~5日数週から数ヶ月参加して慣らし勤務や復職につなげていくのが標準的な流れである。試し出勤と併用で利用する方向けのSグループを使って最終調整される方もいる。
プログラムでは、生活習慣チェック・アサーション・チュートリアル・水曜セミナー(コミュニケーショントレーニング、キャリアセミナー、認知行動療法を1クール3.5か月で学ぶ)・テーマトーク、テーマワーク・グループワークが行われている。なお、リワーク修了にあたり「再発予防のためのふりかえり」を実施している。これらプログラムに関する説明書「リワーク活用BOOK」が作られており、プログラム全体の進み方に関する説明や個々のプログラムの解説が34ページにわたって製作されている。
利用者は休職中に限定(土曜日のフォローアップグループは当院リワークを使って復職された復職者が参加)、主治医は7割程度が他院であり、発達障害を疑わせる利用者は5割くらい、双極を疑わせる利用者は1~2割であるという。