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※当事務局には医師は常駐しておりませんので、ご病状や治療、お薬に関するご質問・ご相談には 対応することができません。また、医師や病院の紹介は行っておりませんので、ご了承ください。
2023年2月17日、10時30分に病院に訪問、前理事長の田尾重良先生にご挨拶をして対応いただき、川森陽介様(OT)を紹介される。
施設は病院の敷地内にあるデイケア施設「生活サポートセンター:Life Shift」の中の「リワークプログラムFROG」がリワークプログラムを行うグループ。
「リワークプログラムFROG」は専門プログラムとして2010年8月から実施。対象は気分障害圏で休職中の方が原則、発達障害でも受け入れ可能、離職者や再利用も一部受け入れている。定員は12人、OT1名、心理2名が専属スタッフ、他にマインドフルネスをおこなう外部講師により運営されている。
ステップ制をとっており、ステップ間の移行基準を定めている。協会の復職準備性評価シートを改変した評価シート(以下、評価シート)と出席率を移行の基準としている。評価シートと3回の見学参加(午前のみ)ができることで通所可能な回復と判断し、利用開始となる。STEP1で週5日(午前のみ)、STEP2では週5日のうち3日を1日参加、STEP3では週5日の1日参加、STEP4ではSTEP3に加え金曜日のみデイナイトケアでの参加へと移行していく。卒業も再発・再休職の予防策や評価シートと出席率により判断している。
このように個別にステップをあげていく方式をとっているが、スタッフにとっては手間のかかる作業と感じたが、利用者には納得感のある支援である。
週5日のプログラムがあり、個人・心理・教育・集団プログラムとその他のプログラムを実施している。自己分析も行っている。他院主治医が50%程度で、近隣のメンタルクリニックが多い。評価報告書を月1回発行しているが、スタッフとしては他院の主治医とのコミュニケーションは取るのが難しい面もあるという。
終了後のフォローアップは、プログラム化はしていないが、職場復帰後も月に1回程度の面談を通してフォローを行っている。
利用者は企業からの指示による参加が多く、職種は、公務員、教員、SEなどが多い。うつ病6割、双極2割。診断されていないが発達障害に該当する方が増えている。実績としては、開設以来236人利用、79%終了、6か月後の就労継続率80%。平均利用日数223日といったデータを見せていただいた。